こんにちは!
ツシマです。

昨年から参加しておりますタロット企画の

ブツが届きました!

ヤッターーーーー

ということで二つのお話していきますよ。最初のツイートが7月くらいですけど、参加してうんぬん…はもっと前だったので結構長期間でした。

なので、語りがドチャクソ長くなっちゃいますけどお時間あればぜひお付き合いください。




1.自分の担当絵以外の話

まずは、この企画自体を立案してくださったLilyさんに深い感謝を。本当にありがとうございました!

Lilyさんはドット絵もお描きになりますが、もともとはアイロンビーズアクセサリー作家さんです。

&PiX企画の第一弾、いきなりデカい企画ドーン!この企画自体が大変大がかりで長期間、大人数にも関わらず、Lilyさんは獅子奮迅の動きでございました。ありがとうございました!次の企画も成功しますように。応援しています。

次に、最初のメンバー集めでミラクルが起きました。Twitterスペースを中心にLilyさんや初期メンバーさんなどが呼びかけてくださり、とうとう全アルカナの人数が集まりました。自分自身、体調の優れない時期とも重なり、ここではまったく尽力出来ていなかったので頭が上がりません。ありがとうございました。

さて、メンバーさんが集まった後の話です。

例えば母の参加している独立展などは、国立新美術館に出展されるだけでも100を超える絵が展示されます。

さらに、入選者の絵が収録された本が同時に出版され、会期中に入口付近で販売されます。

独立展の名に合う絵を入選させるのか?というのも大変に気を使われています。それだけでなく、どこの部屋に誰の絵を展示する…という配置も。上段か下段か。どの階か。

タロットにおいては絵の担当決めでこれが発生し、Lilyさんが考えてくださっていました。独立展と違い誰が入選だとかはありませんが、出来上がってきたモノを見ますと、このカードにはこの人だから最高にふさわしい絵が仕上がってきた…という必然性すら感じる素晴らしい振り分けです。

中には、カードの意味とご自身の人生のターニングポイントが重なった方もいらっしゃったようで、運命かっ!?と感動しました。画集やトランプではこういうことはありません。タロットならではの体験ではないでしょうか。

各自がカードの意味を学び消化し、自身の技術や表現との掛け算を行うためにタロット師、Peri.さんにもご教授いただきました。

どノーマルのタロット絵や、巷に流通しているデザイン性の高いタロット絵も例に出しながら1枚ずつ丁寧に解説してくださり、あれだけでも有料級の講座だったのではないでしょうか。

そして独立展で言えば、全員の絵が収録された本を作る。このステップが入稿データの作成です。

独立展では、印刷で実物との色解離を最低限にするため&歪みが発生しないように専門のカメラマンが指定の方法で撮影し、絵と作者、タイトルに間違いがないように印刷会社のプロがデータ作成・運営の校閲はダブルチェック。その後大量に刷られます。希望すれば、ポストカードにも転用・販売されているようです。

我々メルモールのグッズでは、最初のデザインや使用する絵や素材を準備する段階よりも、実は入稿データ作成のほうが遥かに時間がかかっています。

アイディアを出すこと自体は、出てしまえばそれで終わりなのですけれど、それを実行する…「形にする」「商品としてのクオリティにする」ための入稿データに仕上げなければいけません。

そういう経験もあり、自分自身の作業に限って言えば…になりますが、一番の山はこの入稿データ作成だと感じていました。

絵自体は各自が熱意をもって時間をかけて描いていらっしゃいます。ここも独立展と同じで、おのおのが力作を準備されました。セルフライナーノーツをご覧いただけば分かりますが、皆さんの思いが込められています。

この熱意をそのまま印刷物に落とし込むためには、先ほどの「専門のカメラマン」「印刷会社のプロ」のくだりとほぼ変わらない、神経質な作業が必要です。

さらに、ドット絵師独特の感覚かもしれませんが、アナログ絵師…いわゆるベクター絵を扱う絵師が感じる1ピクセルの揺らぎと、ドット絵師が感じる1ピクセルの揺らぎは大きな解離があります。

そもそも元絵の時点で縦16ピクセルみたいな世界で描いている人間と、A4用紙印刷物・縦4093ピクセルで描いている人間の、1ピクセルに対する感覚は違って当然です。1ピクセルが与える影響が違いますもんね。

実際、カード枠の話し合いが行われていた初期、絵の端の1ピクセルが0.6欠けるであるとか、色変換した際に発生する数ドットの色ムラであるとか、複数の絵師が懸念していました。

プロ…上級者になればなるほど細かいところの粗に気付けるようになります。解像度が高いのです。1点の曇りもない完成度の高いものを作るには、曇りが見える必要があるからです。

ドット絵師の1ピクセルに対する感覚がシビアであるのは当然ながら、さらにそれ以下の0.6ピクセルくらいの粗が気持ち悪いと感じるレベルの絵師がたくさん参加しているということでもありました。自分はそこまで気にするタイプではありません。どっちかというと割り切るタイプです。

これは責任重大だ~と感じていました。

ただ、出来上がるカードや枠のサイズは決まっているのに対し、全員が全員同じピクセル数で描かない(普段16ピクセルみたいな作風の人もいれば、数百ピクセルで描いている作風の人もいるため)という制約もありました。

ここの調整にもLilyさんやasahaさんはじめ、多くのメンバーが尽力してくださいました。

また、入稿データの作成ではさらに有志メンバーが加わり、この責任重大な仕事をかなりスピーディーにやり遂げてくださり、大変ご尽力いただきました。ありがとうございました!

全部のカードを見ていて、不思議と共通点があって個人的に感じたのは

大アルカナは自分のモチーフを入れた人が多い。
カップは「カップ」という文字から発想を昇華させた絵が散見される。
ソードはカードの意味にかなり忠実な絵が多い。
ペンタクルは枠っぽいデザインが多い。
ワンドは逆に枠っぽいデザインが少ない。

ということです。全員別の人間で共作でもないし、示し合わせた訳ではないなのに、面白いですよね。

第一弾であるにも関わらず歴史ある展覧会にも負けない…他に類を見ない、ドット絵画集にもなっているのではないでしょうか。

あと、縦の上下で意味が変わるタロットにおいて横向きにチャレンジした人もいます。これには非常に感動しました。この横向きカードは特に、タロット師の技量が問われるカードになっていると思います。

カードの表面は個性豊かな絵が並ぶのに対し、裏面はシックな雰囲気でLilyさんがデザインしてくださっています!

Lilyさんが実物についてや一部カードのご紹介をしてくださっているので、こちらもぜひご覧ください。

ぜひぜひ!お手元にとってみてください。&PiX公式サイトをはじめ、一部参加メンバーさんから数量限定で販売されます(メルモールでの販売はありません)。

2.自分の担当絵の話

自分の担当はNo.11 正義のカード。

出典)「タロットカード【11:正義】意味・解釈を正位置・逆位置別解説|恋愛・仕事・悩み別」by タロットパレット

作画自体は5時間くらい?調査&アイディア出し2時間、作画3時間、仕上げ2時間。ぼんやりしてるので時間がかかるかかる。締め切り数日前で提出。あぶなかった~~

マックでうぉりゃーーと描く。マックだけでは終わらない。自分的には結構難儀。普段と雰囲気を変えたかったため。

で、出来た絵がこちら。

描き方とかはいつもの自分ではあるけれど、雰囲気はだいぶ違いますね。

メルモールのメンバーは犬とか猫とか鳥でしょ。犬に正義とか、ないんですよ。敵判定とかはしますけど、それは正義に基づいた行動ではない。人間独特の感覚ではないでしょうか。正義って。

ギリシャ神話・ティターン族の女神、テミスを参考にしました。

今、月9ドラマもテミスらしい。タイムリー過ぎる。

ローマ神話ではユースティティアと呼ばれるらしいです。天秤を持って公平性やバランスを量り、剣で持って選ばないほうを切り捨てます。その剣は両刃であり、片方に肩入れすることはありません。

一般的なタロットの絵の正義も、感情に流されない…表情がない顔になっています。そのようにするかテミスのように目隠しをするか。結果、目隠しにしました。

公平な判断というのは実はとても難しく、人間どうしても感情を入れてしまいやすいものです。好き嫌い、嫉妬、苛立ち、マウント…いろんな感情を判断材料に混ぜてしまいがちなのです。ということもあり、自分の作風みたいなものは消すことにしました。犬も猫も登場しません。

なので、そうした人間の弱さを抑えるために目隠しさせた絵にしました。

タロットの大アルカナは、この正義の前と後ろに10枚ずつあります。左右完全対称…天秤の意味もあり、絵の左側と右側で上下と色を反転させることにしました。

正位置で出ても、逆位置で引いても、こちら向き・逆向きの絵が現れるようにしました。

タロットはおおむね、正位置より逆位置のほうが悪い意味合いが多いです。正義のカードも逆位置が出ればそれなりに悪いことが書いてあるのですが

逆位置を引いた人に、この道を正解に(こちら向きに)していくやり方はあるのだ…という応援の意味も込めています。

「正義の逆はまた正義」という言葉はよく言ったもので、正位置でも逆位置でも、あなたにはあなたなりの正義を、冷静に感情抜きに考える必要を促しています。

剣には、「斬って捨てる」イコール「決断」という意味も込めています。

中国最古の王朝、夏(か)の始祖「兎(う)王」が行った治水がその語源なのです。 兎王の父は、治水に力を注ぐも失敗に終わり、その責任を問われ死罪となりました。その後を継いだ兎王は、学問と工夫により治水を見事に成功させましたが、それは蛇行する河川の一部を意図的に低くして大洪水の際に一部の土地に水を溢れさせ、下流に大きな被害が及ぶのを防ぐというものでした。要するに、兎王は一部の村や田畑を犠牲にするという「決断」によって大被害をなくしたのですが、この成功により兎王の治世は盤石なものとなり、「治水の祖」として歴史に名を残すことになりました。
川の話題 9「治水の始まりは「決断」から」 by 草野作工株式会社

「選ぶ」ということを皆さん何回もやってきたでしょう。今日のメニューや服、進路など大きな決断まで。

どちらか一方を選ぶということは、選ばなかった逆側には立たない・逆側のメリットは得られないということでもあります。

ただ、今回のタロット絵ではどちらの位置でも逆側の色がこっちを向いています。例えば正位置が出て良い結果になっていても、そうではない逆側への思いやりは忘れないように…的な意味を込めています。逆側のメリットを少しゲット出来るよという意味では描いていません。

とはいえ、描いた人間はそう思ってめっちゃ感情混ざってる気がするものの笑、タロットの解釈はタロット師や受け手にも委ねられます。

どこかでこの正義カードが出た際は、絵を元に考察を深めていただけると嬉しいです!

3.自分も占ってみた

素人なので、大アルカナ限定の1枚引くやつやってみた。

No.4 THE EMPEROR正位置!ホテルニュー帝国さんの担当絵です。

【皇帝】のカードの正位置は、野心を持ち、自分の理想に向かって物事を実現していくことを意味します。リーダーシップを発揮しながら積極的に行動することで、成功にぐっと近づけそうです。目標までの道のりには、乗り越えるべき試練も訪れるかもしれません。
タロットカード【4:皇帝】意味・解釈を正位置・逆位置別解説|恋愛・仕事・悩み別 by タロットパレット

めちゃくちゃ良い意味じゃないですか?このタロットカード使って最初に出るカードがこれって幸先が良過ぎる。

大事なことなのでもう一度!ぜひぜひ!お手元にとってみてください。&PiX公式サイトをはじめ、一部参加メンバーさんから数量限定で販売されます(メルモールでの販売はありません)。

すげえ!メル会長もおる!

どうもどうもー。

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&PiXさん タロット参加しました

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