
どうもどうもー。
ツシマです。
木〜日は恒例ブラッシュアップ手帳術の記事です。現在はコアタイム(自制心うんぬん)の話の続きをしています。
最初から読むor振り返るor今日の記事に最初に来た…など、目次ページはこちらから
で、今日は
2.科学的な対処を知っておく
の続きの、自制心の無駄遣いはやめようぜ〜の続き。お時間ない方は太字部分だけぱぱっと。
2.認知コスト
穏やかな心で、やりたいことにやる気を出せる自制心の高い状態(コアタイム)を増やすには、脳が疲れるのを防ぐことも必要。脳が疲れるということは、認知コストを大きく消費しているということ。認知コストも無駄遣いではなくメリハリのある使い方をしましょうというお話です。
・メリハリをつける…自分の活発な時間帯を知り、それに合わせて作業を割り振る
・無駄遣いを減らす…メイン以外の物や事を減らす
・パッキングしてしまう…習慣化
認知コストとはなんぞや、なんですが、頭を使うときに使うエネルギーのことです。いろんな臓器や器官と同じく、脳もエネルギーを使い、疲れる臓器。寝るという露骨な休憩を求める臓器。限界がある臓器。キューバに40年間眠らない男性がいるという話もあるそうですが、これを読んでいるあなたは寝る側の人間でしょう。
電力に換算すると、約20W前後のエネルギーを脳は使っているそうです。
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ロックンロールですよ。ロックンロール出来ます。20Wのアンプは普通の自宅で鳴らせませんよね。路上ライブ出来ますよ。こりゃあすごい。(なぜ例えをシンプルな電球にしなかった)
(余談ですが、脳は、物を考えるという点でコンピュータに比べると、とてつもなく省エネ設計らしいです。AIが人間に囲碁で勝つために消費したのは25万Wだとか。参考サイト 12500人ぶんの叡智を結集した電力と考えると…)
難しいことや慣れていないこと、むちゃくちゃ考えなければいけないことに奮闘しているとき「脳が沸騰しそう」って感じません?ワット数上がってそうな感覚になりますよね。ずっとそんな時間だとクッタクタになります。
脳はいろんなことでエネルギーを使います。だいたい、
・わざわざ考えたとき
・選ぶ
・変化を起こす
・相反することをする
・思い出す
・認識する
・覚えておく
などなど、いかにも脳を使ってるな〜と思うときは必ず発生していますし、ぼーっと電車の外の風景を眺めているときにも発生します。(無意識で心臓を動かしたり、ホルモンを分泌したり的な箇所は今回カウントしません)
この「脳を使ってるな〜」という認知コストの割り振りをしよう。対策をしようというのが今日の内容です。
・時間帯
クロノタイプ(体内時計、時間への体質)を調べておきます。まだご存知ないかたはこちらの記事から
活発になる時間帯:がんばりたい・頭を使う・重要なこと
活動が低下する時間帯:作業・頭を使わない・重要ではない
と、クロノタイプに合わせてやる仕事の種類を変えます。例えばライオン型(早朝から活発)の人間なら、朝イチでアウトプット。
活発になる時間帯に頭を使わないで過ごすのを繰り返すと、そういう身体に変化してしまいます。運動不足になると長距離走れなくなるような、あの体力落ちたなーって感じるアレみたいなことになります。また、活動が低下する時間帯に努力や習慣化を試みても、認知コストがすごいかかるので失敗しやすく、効率的にも良くないです。
・持ち物、使う物、やること、選択肢、考えること、工程を減らす
これはてっとり早い。本当に必要なことに頭を支えるように、それ以外の物や事を減らして認知コストを下げます。
視界に入るものを減らすだけでもかなり下げられます。極端に減らすことはしなくても良いですが、あなたの本当にやりたいこと・大好きなこと以外は最小限(ミニマリズム)でいく。くらいで十分です。
自分も、文房具や仕事用のものはいっぱい持っていますが、メイク用品は3つ、靴は4足、鍋は2つ。傘は1本。餃子はイチから作らない。餃子を作ることまでがんばらないといけない人生はいらない。餃子は買うか食いに行く。この選択肢だけで良い。第一、プロの餃子のほうが美味い(話がそれてきた)。
特に心が疲れているときや、将来的にがんばりたいことがある場合は、先に減らしたほうが良いと思います。認知コストすごい下がるんで。
あれもこれも良い子・がんばる子になる必要はありません。
・習慣化
習慣は、脳が認知コストを節約するための戦略です。
長く入院し、1ヶ月半ベッドから降りないことがあり、筋力がアホみたいに下がりました。寝返りを自分で打てなかったので、寝返りしたいってだけでナースコール。
酸素も取れてしばらく経った頃、リハビリがスタート。自分の頭の中では「足を左右に出せば歩ける」程度にしか認識していなかったのですが、それじゃ歩けなかったんです。
理学療法士さんが、このタイミングでつま先をどうする。体重移動をどうするとか…とかなり細かく足の動きを説明してくれ、その「歩く」という工程をその都度喋りながら「つま先!」「ここで体重を!」「そして次はかかとが!」と繰り返し言いながら練習しました。
今では、歩くときにそんなことは考えていませんし、足を左右に…とも考えていません。脳の中では、歩くための工程の説明書を読まずに「歩く」というコマンドを選んでいます。
歩く練習のときは認知コストめっちゃ使っていそうです。でも今は歩くというコマンドを選ぶかどうかに使われるだけです。1歩の中で体重移動〜つま先〜と、考えていたら前に進まないし、それこそ脳が沸騰しそう。
「歩く」という細かい工程をパッキングし、ただのコマンドに成功したことで認知コストを省略しています。
習慣化は、工程のパッキングです。習慣化した行動が多いほど、脳は楽になります。飽きたら、ちょっとだけ寄り道。そのくらいでOK
気分がのったときにぶわーっとやる人より、とりあえず今日も15分だけやるか…の人のほうが、脳は楽です。楽ということは、そのやっている中身に脳のエネルギーを割ける訳なので、クオリティは高くなりそうです。
穏やかな心で、やりたいことにやる気を出せる自制心の高い状態に整えるには、認知コストも無駄遣いではなくメリハリのある使い方をしましょうというお話です。
もう一度まとめ。
・メリハリをつける…自分の活発な時間帯を知り、それに合わせて作業を割り振る
・無駄遣いを減らす…メイン以外の物や事を減らす
・パッキングしてしまう…習慣化
すぐにでも取り組めるのはメリハリを物を減らすやつですかね。ぜひぜひ!
どうもどうもー。
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